行列請負人が作る「ヤザワミートのぶた肉餃子」

行列請負人が作る「ヤザワミートのぶた肉餃子」

餃子専門サイト「東京餃子通信」の編集長の塚田亮一です。
今回の「プロに学ぶ餃子を美味しく作る秘訣」では、ヤザワミートの「行列請負人」こと井上彬いのうえあきらさんに、自身が開発した「ヤザワミートのぶた肉餃子」の作り方を教えていただきました。
餃子に使う豚肉の選び方や切り方など、肉に関する技術やノウハウについて中心にご紹介します。
 

ご飯との相性を追求した焼き餃子

「ヤザワミートのぶた肉餃子」は、「とんかつ あげ福」や「肉そば ごん」等の行列店の立ち上げに携わり「行列請負人」の異名も持つ井上さんが開発を担当し2019年に販売開始しました。
「開発当初は、牛肉を使った餃子や、小籠包の様に肉汁が溢れるような餃子、焼売の様に皮の中に肉がみっちりと詰まった餃子なども検討し試作を重ねました。」と井上さん。しかし最終的には「ご家庭で簡単に焼けて、ごはんとの相性の良い王道系の餃子」に落ち着きました。
具材は国産豚肉、白菜、ニラ、生姜、卵を使用し、シンプルながらも飽きずに食べられる美味しさです。この餃子はヤザワミートの通販サイトや「白金矢澤精肉店」で定番商品として、幅広い層から支持を受けています。
  • ヤザワミートのぶた肉餃子
井上彬さんとヤザワミートのぶた肉餃子
  • ヤザワミートのぶた肉餃子
白金矢澤精肉店
 

国産豚のウデ肉を選択

「ヤザワミートのぶた肉餃子では、国産豚肉のウデ肉を使っています。」と井上さん。ウデ肉は豚がよく動かす部位で、ゼラチン質を沢山含みムチムチした食感が特徴の部位です。井上さんによると、肩ロースだと食感が少し足らず、モモ肉だとぱさつきが気になり、ウデ肉が最適だという結論に行きついたそうです。更に脂身の不足を補うために、豚の背脂も併せて使っています。
豚の銘柄については有名ブランド豚を固定して使うのではなく、国産豚の中からその時々に新鮮で上質なものを厳選して使っているそうです。
ウデ肉は食感を活かすため9.6mmという超粗目に挽いて使います。ハンバーグ作りと逆の手法で「ふわっと軽く混ぜることで、粘りが出て肉同志がくっつかないようにしています。」と井上さん。また、味付けの後は一晩冷蔵庫で寝かせることで、タレの味をなじませるのも重要なポイントです。
精肉のプロのこだわりと工夫で、豚肉の食感と旨味が最大限に活かされた「ヤザワミートのぶた肉餃子」が出来上がったのですね。
  • ヤザワミートのぶた肉餃子
国産豚肉のウデ肉
  • ヤザワミートのぶた肉餃子
超粗目の挽き肉
  • ヤザワミートのぶた肉餃子
ふわっと軽く混ぜ合った餡
 

焼きは羽根付きで失敗しらず

井上さんに餃子の焼き方のコツを尋ねると「うちの餃子は、羽根つきで焼くことで、誰でも簡単に最適な焼き加減が見極められるようになっています。」と教えてくれました。
餃子10個に対して3グラムの羽根用の粉をフライパンのサイズに合わせた量の水で溶きます。続いてフライパンに油を敷いて餃子を冷凍のまま並べます。火を付ける前に水溶き小麦粉をフライパンに投入します。蓋をして中火で蒸し焼きにすること7分間。水分が蒸発してきたらサラダ油を回し入れて焼き色を付けていきます。羽根の色がきつね色になったら完成です。
これまで餃子の羽根はただのデコレーションや食感のアクセント付けのためのものだと思っていましたが、餃子の焼き加減の目安としても役立つことは新たな発見でした。
  • ヤザワミートのぶた肉餃子
  • ヤザワミートのぶた肉餃子
蓋をして中火で蒸し焼きに
  • ヤザワミートのぶた肉餃子
失敗しらずの羽根餃子


 


  • ヤザワミートのぶた肉餃子
「ヤザワミートのぶた肉餃子」

●通販サイト:【全国おとりよせ】バリュート百貨店
https://department.ec.valuet.co.jp/yazawa-meat/products/detail/4


●小売り店舗:白金矢澤精肉店
〇住所:〒106-0031 東京都港区西麻布1丁目4-44 シグマ西麻布Ⅱ 1F
〇電話番号:03-5414-1129
〇公式サイト:https://valuet.co.jp/brands/sys/

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  • 塚田 亮一(「東京餃子通信」の編集長)
    2010年開設の餃子専門ブログ「東京餃子通信」編集長。
    「餃子は完全食」のスローガンのもと、おいしい餃子を求めてどこまでも。首都圏はもとより、宇都宮、浜松、福島などの餃子タウン、さらには世界中の餃子風料理を日々食べ歩く。
    これまで食べ歩いた餃子店の数は3,000店以上。
    長年の研究からたどり着いた手作り餃子も評判。また、趣味のマラソンを活かし、餃子専門店を走って巡る「餃子マラニック」を主催。
    作って、食べて、走れる、餃界のオールラウンダー。(「食べあるキング」より引用)