シンプルだけど味わい深い「横堀餃子」(後編)
餃子専門サイト「東京餃子通信」の編集長の塚田亮一です。
今回の「プロに学ぶ餃子を美味しく作る秘訣」は、前回に引き続き「横堀餃子」の店主の井上直規さん、香織さんご夫婦に餃子作りの秘訣を教えていただきます。
今回は横堀餃子オリジナルのアレンジ餃子の作り方をご紹介したいと思います。
王道系の餃子を味変して楽しむ
前回紹介した王道系の横堀餃子のトッピングを工夫して様々なアレンジ餃子を展開しています。香味野菜が控えめでシンプルな味付けの餃子なので、色々と味変をしてもぶつかり合わないのも横堀餃子の特徴なのかもしれませんね。
餃子deお好み焼きは、その名前の通りお好み焼き風のアレンジ。カリッと焼き上げた横堀餃子にお好みソース、マヨネーズ、かつお節、紅ショウガでお好み焼き風に仕上げていきます。非常に手軽に大きな味変のできるアレンジ方法ですね。
餃子deお好み焼き
味を濃くするという点では味噌だれ餃子も美味しかったです。餃子の上から自家製の味噌だれをサッとかけて、青ネギを散らすだけ。酢醤油ベースのタレをつけた際と餃子自体の味も違う様に感じるのが不思議です。
味噌だれ餃子
自家製のラー油を使ったネギ辛餃子もおすすめのアレンジ餃子。白髪ネギとラー油を和えて餃子の上に乗せるだけ。辛い物好きな方は、是非試して欲しいです。
ネギ辛餃子
揚げたり冷やしたり調理方法も様々
横堀餃子では水餃子や揚げ餃子も人気です。焼餃子とは皮を作り分けていて、皮の形は四角く、サイズも大き目。「皮の食感を活かそうと思ってこの形にしました。」と井上さん。包み方も変わっていて、角を少しずらして折り畳み圧着するだけ。水餃子や揚げ餃子は、焼き面をとる必要がないので包み方の自由度が上がりますね。
水餃子
夏場は冷やし水餃子もおすすめとのこと。鶏肉とキャベツをベースにしたしそ餃子用の餡を使い、茹でた餃子を冷水で締めます。冷えた餃子にしそを添えて梅ダレをつけて食べます。梅としその爽やかな風味が冷たい餃子によく合います。皮は熱い水餃子に比べてコシも強く、つるっとしたのど越しの良さも印象的です。夏バテで食欲が落ちていても、この冷やし餃子ならスルスルと食べられそうです。梅ダレの代わりにポン酢しょうゆを使っても良いそうです。
冷やし水餃子
横堀餃子の揚げ餃子はチーズを使ったイタリアンな餃子です。横堀餃子のベース餡にシュレッドチーズをたっぷり混ぜ、更に皮で包む際にモッツアレラチーズのかたまりを一緒に包みます。180度ぐらいに熱した油に餃子を投入し、時々向きを変えながらこんがりとした色がついてきたら完成。トマトソースをつけて食べると、イタリアンの揚げピザの様な仕上がり。軽めのおつまみとして、ワイン等に合わせて食べても良さそうな餃子です。
イタリアンな揚げ餃子
餃子の皮がスイーツやスナックに
横堀餃子では自家製の餃子の皮を活用したスイーツなどのアレンジメニューも色々と提供しています。
お餅や白玉団子の代わりに餃子の皮を使ったお汁粉は人気メニューの一つ。餃子の皮を茹でるとつるっとした食感になります。砂糖で甘く煮た小豆のお汁粉に茹でた餃子の皮を投入するだけ。更にバターをトッピングすると、背徳感たっぷりのスイーツが完成します。また同様に茹でた餃子の皮に黒みつときな粉をかけると、くず餅の様なスイーツにもなります。
お汁粉&くず餅風
餃子の皮を油で揚げるという使い方もあります。適度なサイズにカットした皮を油で揚げるとスナック菓子のような食感になります。横堀餃子では、カレー風味や醤油バター風味のパウダーと一緒に紙袋でシャカシャカして風味付けをして提供をしています。また、自家製アイスのトッピングにも揚げた餃子の皮を活用していました。
スナック菓子の様になった餃子の皮&自家製アイス
どれもお手軽な活用方法なので、餃子の皮が余った時には是非お試しください。
店舗情報
●店名:横堀餃子
●所在地:〒341-0024 埼玉県三郷市三郷1-6-9
●営業時間:昼の部 11:30~14:00 (店内飲食LO_13:40)
夜の部 17:00~22:00 (店内飲食LO_21:30)
●定休日:毎週火曜日&第2・第4水曜日
●電話番号:048-934-5662
●公式サイト http://yokoborigyouza.com/
●店名:横堀餃子
●所在地:〒341-0024 埼玉県三郷市三郷1-6-9
●営業時間:昼の部 11:30~14:00 (店内飲食LO_13:40)
夜の部 17:00~22:00 (店内飲食LO_21:30)
●定休日:毎週火曜日&第2・第4水曜日
●電話番号:048-934-5662
●公式サイト http://yokoborigyouza.com/
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塚田 亮一(「東京餃子通信」の編集長)
2010年開設の餃子専門ブログ「東京餃子通信」編集長。
「餃子は完全食」のスローガンのもと、おいしい餃子を求めてどこまでも。首都圏はもとより、宇都宮、浜松、福島などの餃子タウン、さらには世界中の餃子風料理を日々食べ歩く。
これまで食べ歩いた餃子店の数は3,000店以上。
長年の研究からたどり着いた手作り餃子も評判。また、趣味のマラソンを活かし、餃子専門店を走って巡る「餃子マラニック」を主催。
作って、食べて、走れる、餃界のオールラウンダー。(「食べあるキング」より引用)