おうち餃子のススメ

今では東京餃子通信の編集長として全国の餃子店の食べ歩きを行っていますが、私の餃子好きの原点は家族で作るおうち餃子でした。私は両親と弟の4人家族で育ったのですが、よく週末に家族で餃子を作りました。育ち盛りの男子が2人いたので、毎回100個ぐらいの餃子を包み、ホットプレートで一気に焼くというのが塚田家のスタイルでした。

母親が作る餃子がおいしかったというのもありますが、それ以上に家族でワイワイ言いながら餃子を包み、それを目の前で焼いて食べるという体験自体が楽しかったのを今でも覚えています。

今回は、私の原点でもあるおうち餃子の魅力について改めて考えてみたいと思います。
  • 子供たちが包んだ不揃いの餃子子供たちが包んだ不揃いの餃子

家族みんなで作れる餃子

餃子は餡を混ぜて皮で包んで焼くだけというシンプルな料理なので、不器用なお父さんでも小さな子供でも、調理経験の有無関係なく誰でも料理に参加をすることができます。

餡に使う豚ひき肉は徹底的に練りこんだ方がおいしくなりますし、大量の餡を混ぜるのはなかなかの重労働。ここは力自慢のお父さんの活躍の場面ですね。

そして、餃子包みにはお父さんだけでなく子供たちにも参加してもらいましょう。餃子を包むのは一見難しそうに見えますが実はとっても簡単。ひだをつけるのが難しければ最初はひだをつけずに二つ折りにするだけでもOKです。餃子を包むときに皮をお皿の上に置いて包むと子供の小さな手でも上手に包めます。ちょっとくらい餃子の形が不恰好でもそれも個性、全く問題無し。「これは誰が包んだ餃子かな?」なんて言いながら食べるのも楽しいですよね。

更に、子供たちが自分で包んだ餃子には何倍にもおいしくなる魔法がかかっています。普段野菜をあまり食べたがらない子供たちも、自分の餃子を探し当ててそれがいかにおいしいかということを自慢しながらパクパクと食べてくれますよ。

栄養満点、家計にも優しいお母さんの味方

「餃子は完全食」と言われるように、餃子は非常に栄養バランスの良い料理です。小麦粉で作った皮から炭水化物、餡の豚肉からはタンパク質と脂質、そして野菜からビタミンやミネラルといった五大栄養素をバランスよく取得できます。

これからの夏バテが気になる季節には、ニンニクや豚肉を多めに使えばスタミナ満点で疲労回復効果も期待できますし、数年前『餃子ダイエット』というダイエット本が注目されましたが、焼く時の油の使い方や材料に気をつければ、餃子はダイエットにも最適な低カロリーのヘルシーメニューにもなります。

また、おうち餃子は家計にも優しいのもポイントです。仮に4人家族で80個の餃子を食べるとしても、餃子の皮からひき肉、野菜(キャベツ、ニラなど)の材料代は千円ぐらい。一人200~300円でお腹いっぱいおいしい餃子が食べられます。作りすぎてしまっても冷凍しておけば味も落ちないので常備菜としても便利ですよ。

栄養満点で健康に優しく、さらに家計にも優しいおうち餃子。毎日のメニューに頭を悩ますお母さんの強い味方になってくれるでしょう。
アイデア次第で色々と試せるのもおうち餃子の魅力の一つです。チーズ餃子、しそ餃子、エビ餃子といった餃子専門店でも使われる具材を使ったアレンジ餃子もおいしいとは思いますが、私がおうち餃子でお勧めしたいのは季節の野菜を使った餃子です。

春だったら筍やアスバラガス、新ごぼう、菜の花などがお勧め。これからの夏の季節は、トマトやゴーヤ、オクラ、枝豆など意外な野菜も実は餃子との相性抜群です。秋なら断然きのこ類がお勧めですし、冬はレンコンや春菊などが餃子によく合います。いつも作っているおうち餃子用の餡を皮で包む時に追加の具材として季節の野菜をちょい足しするだけで、旬の味を楽しめるメニューに早変わりするのです。

また、お手軽かつ楽しいのは缶詰やお惣菜などを皮で包んだアレンジ餃子です。例えば、ツナ缶とコーン包んだツナコーン餃子なんかはイメージしやすいと思いますが、その他にも鯖缶餃子、肉じゃが餃子、キムチ餃子、ポテサラ餃子などなど、意外な物でも餃子の皮で包んで焼くだけでおいしいアレンジ餃子が作れちゃいます。餃子専門店ではなかなか出会うことができないお気に入りの餃子が発見できるのもおうち餃子ならではの楽しみ方ですね。

今度の週末は、家族や友人たちとおうち餃子を楽しんでみてはいかがでしょうか?
  • 季節の餃子(オクラ、トマト、しそ)季節の餃子(オクラ、トマト、しそ)

著者紹介

塚田 亮一(「東京餃子通信」の編集長)
2010年開設の餃子専門ブログ「東京餃子通信」の編集長。
「餃⼦は完全食」のスローガンのもと、おいしい餃子を求めてどこまでも。首都圏はもとより、宇都宮、浜松、福島などの餃子タウン、さらには世界中の餃子風料理を日々食べ歩く。
これまで食べ歩いた餃子店の数は1000店以上。
長年の研究からたどり着いた手作り餃子も評判。また、趣味のマラソンを活かし、餃子専門店を走って巡る「餃子マラニック」を主催。
作って、⾷べて、⾛れる、餃界のオールラウンダー。(「食べあるキング」より引用)