餃子の魅力を考える

はじめまして。今回から餃子コラムを担当させていただくことになった餃子専門ブログサイト「東京餃子通信」編集長の塚田亮一と申します。普段は「東京餃子通信」を通じて、私が全国各地や海外で食べ歩いた餃子や、自作餃子のレシピなどを紹介することで、餃子の魅力を世の中に広める活動を行っています。

本コラムでは、この活動の延長として、特に手作り餃子の魅力を皆さんへお伝えすることを目的に、もっと餃子をおいしく楽しく食べられるような、様々な情報やテクニックなどをご紹介していきたいと思います。

皆さんと一緒に楽しみながら連載を進めていきたいと思いますので、どうぞよろしくお願いします。

餃子はみんなの人気者

ところで、皆さんは餃子はお好きですか?

餃子コラムをわざわざご覧いただいている方には愚問だと思いますが、実は、数年前にある調査会社が実施したアンケート調査によると老若男女問わず9割以上の方が「餃子を好き」だと回答しています。日本人はほぼ全員餃子好きと言っても過言ではないほどの確率ですよね。この人気の秘密は一体、いったいどこにあるのでしょうか?

当然ながら、そのおいしさやお手軽な価格というのは大きな魅力の一つでしょう。また、餃子を焼く時に小麦粉や餡の中に含まれる糖やアミノ酸のメイラード反応により発生する香ばしい香り匂いや、同じく焼く際に発生する「ジャー」という焼き音に、日本人が元来好む性質が含まれているという研究結果もあったりします。もしかすると、餃子好きというのは日本人のDNAに刻まれているのかもしれませんね。

更には、食べるだけでなく調理を含めた一連の体験が、餃子の大きな魅力なのではないかと私は考えます。

餃子は人との交流を促す料理

餃子は「食べて交わる」という「餃」の字が表す様に、人との交流や出会いを促進してくれる料理です。

水餃子の本場 中国の東北地方では餃子は縁起の良い料理とされていて、結婚式や春節(旧正月)など人が集まる場では欠かせないメニューの一つとなっています。特に春節の大晦日には親戚が一同に介して、子供も大人も一緒になって餃子作り、年越しをお祝いしながら食べるという、日本の年越しそばの様な風習があります。

餃子はシンプルな料理なので小さな子供でも作ることができます。子供も大人も一緒になって調理をして、それを皆んなで食べると会話も弾みますよね。私にとっても子供の頃に家族全員で作って食べた餃子のおいしさ、楽しさが、今の東京餃子通信の活動の原点になっています。

最近では「餃子フェス」や「全国餃子まつり」など、仲間で集まれるような餃子の屋外イベントも大盛況ですね。また、餃子で合コン、いわゆる「餃コン」なるイベントも流行り始め、餃子は新しい出会いのツールとしてもその活躍の場を広げています。

餃子は変幻自在のマルチプレーヤー

中国では餃子は主食として食べられるため、中国人が日本に来て驚くことの一つに「餃子定食」があげられるそうです。一方で日本人にとっての餃子はシーンを選ばずに楽しめるという点も大きな魅力の一つですよね。

餃子定食のようにご飯のお供としても活躍しますし、ラーメンやチャーハンのサイドメニューとしても欠くことができない存在です。もちろんビールとの相性も抜群で酒のおつまみとしても実力を発揮してくれます。

また、焼くだけでなく、茹でたり蒸したりすればカロリー控えめのヘルシー料理に早変わり。また揚げ餃子にすれば、パーティーなどでも活躍するフィンガーフードにも早変わり。このように餃子は変幻自在なマルチプレーヤーとして私たちの生活を豊かにしてくれているのです。

塚田編集長の餃子コラムBack Number


著者紹介

塚田 亮一(「東京餃子通信」の編集長)
2010年開設の餃子専門ブログ「東京餃子通信」の編集長。
「餃⼦は完全食」のスローガンのもと、おいしい餃子を求めてどこまでも。首都圏はもとより、宇都宮、浜松、福島などの餃子タウン、さらには世界中の餃子風料理を日々食べ歩く。
これまで食べ歩いた餃子店の数は1000店以上。
長年の研究からたどり着いた手作り餃子も評判。また、趣味のマラソンを活かし、餃子専門店を走って巡る「餃子マラニック」を主催。
作って、⾷べて、⾛れる、餃界のオールラウンダー。(「食べあるキング」より引用)