餃子×ビール

餃子×ビール

そろそろ梅雨明け。気温が上がってくるとビールがおいしい季節の到来を感じますよね。最近では、クラフトビールも一般的になり、スーパーやコンビニに並ぶビールの種類も増えて、気軽に色々なビールが楽しめる様になりました。
今回はビールの特徴に合わせた、手作り餃子のレシピについて考えてみたいと思います。

苦みの効いたIPAには下味強めの焼餃子

私はビールのホップの香りが好きなので、IPAなどのホップの香りが強く苦めのビールを好んで飲みます。このようなビールには、餡にしっかりと味付けをした焼餃子をお勧めしたいです。手前みそではありますが、私が自宅で作る餃子レシピは苦めのビールにはよく合うと思います。
以前も本コラムで紹介をしていますが、豚肉比率はやや高めで豚肉餡に鶏ガラベースのスープでしっかりと味付けをします。更に野菜には白菜の浅漬けを使って塩気と旨味が強めの餃子に仕上がります。
強めに焼いてカリッと仕上げると、苦みの強いビールに負けない餃子に仕上がります。
たれは酢コショウがオススメです。


のど越しすっきりピルスナーと揚げ餃子

暑くなるとのど越しの良いすっきりとしたピルスナーの様なビールをぐびぐびと飲みたくなりますよね。そんなすっきりしたビールには揚げ餃子をオススメしたいです。
揚げ物はおいしいのですが、気になるのは口に残る油分。この油をピルスナー系のビールがスッとリセットしてくれます。
おいしい揚げ餃子を自宅で作るコツは、やや厚めの皮を使うこと。薄めの皮を使うと揚げ時間によっては表面が固くなりすぎてしまうのですが、厚めの皮だと表面だけカリッとして内側はフワッとした食感に揚がります。もう一つのポイントは、皮をしっかり圧着して閉じること。少しでも穴が空いていると揚げている途中で油の中で餃子の口が開いてしまいます。
ヒダは作らなくても良いので、とにかくしっかりと圧着しましょう。


女性にオススメ!ホワイトビールとチーズde羽根つき餃子

お酒は好きだけどビールの苦みが苦手という方は女性を中心に多いと思います。そんな方におすすめなのがホワイトビール。ホワイトビールは小麦を使って作るビールで、優しい飲み口とフルーティな香りが特徴です。
ホワイトビールと合わせてみてほしいのがチーズを使った羽根つき餃子。作り方は簡単で、いつもと同じように作った餃子を焼いて最後の焼き目をつけるタイミングでピザ用のとろけるチーズを餃子と餃子の隙間にパラパラと散らしていくだけ。この時に欲張ってチーズをたくさん散らしすぎると羽根が分厚くなってしまうので気を付けましょう。
後は中火にしてチーズが固まってくるのを待つだけ。美しいチーズの羽根をまとった焼餃子が完成です。チーズの羽根は餃子と一緒に食べてもおいしいですし、そのまま食べても良いおつまみになります。チーズの羽根の上から胡椒やタバスコ、ウスターソース等をちょっとたらして食べると、更にビールが進む味になるのでぜひお試しください。



塚田編集長の「餃子×○○」Back Number

【第1回】餃子×ビール
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塚田 亮一(「東京餃子通信」の編集長)
2010年開設の餃子専門ブログ「東京餃子通信」編集長。
「餃子は完全食」のスローガンのもと、おいしい餃子を求めてどこまでも。首都圏はもとより、宇都宮、浜松、福島などの餃子タウン、さらには世界中の餃子風料理を日々食べ歩く。
これまで食べ歩いた餃子店の数は1000店以上。
長年の研究からたどり着いた手作り餃子も評判。また、趣味のマラソンを活かし、餃子専門店を走って巡る「餃子マラニック」を主催。
作って、食べて、走れる、餃界のオールラウンダー。(「食べあるキング」より引用)