おうち餃子でのちょっとした楽しみ方

2021.06.01

「塚田編集長に聞いてみたい12の餃子のコト」では、読者のみなさまからいただいたテーマや質問に、塚田編集長がお応えする形で餃子コラムを展開していきます。
 コロナ禍により外食の機会が減る一方で、おうち餃子を作る機会が増えているようです。確かにスーパーマーケットの精肉コーナーに行くと餃子関連の商品が増えている様な気もします。
 今回はそんなおうち餃子に関して「おうち餃子でのちょっとした楽しみ方はありますか?」という質問をいただきましたので、私が実践しているおうち餃子の楽しみ方をいくつかご紹介させていただきます。いつもとはちょっと違った挑戦をしてみると餃子の楽しみ方の幅も広がると思いますよ。

有名タレントのレシピで楽しむ

 テレビのバラエティ番組などで餃子好きの有名タレントがおうち餃子のレシピを紹介してくれることがありますよね。この餃子レシピで餃子を作るだけで有名タレントと餃友になった気分になれます。
 私もこれまでに哀川翔さんの焼売の皮で作る薄皮餃子や、獣神サンダーライガーさんのタコスミックスを使ったメキシコ餃子等を試してみました。阿佐ヶ谷姉妹の姉・江里子さんのレンコンや玉ねぎを使った野菜たっぷりの餃子も美味しかったです。
 中でも私が何度も繰り返し作っているのはタモリさんの満洲餃子。タモリさんは料理もプロ級だと言われますが、餃子へのこだわりも相当なもの。餡の具材はシンプルで豚肉と白菜のみ。餡の味付けに練り中華スープの素を使い紹興酒とごま油で香り付けするのがポイントでした。シンプルなのに味わい深くて何度も食べたくなる餃子です。皆さんも是非試してみてください。

お酒とのペアリングで楽しむ

 餃子に合うお酒と言えばビールが真っ先に思いつきますよね。ラガー系で苦みの強めのビールがあらゆる餃子に対応できる万能タイプではあります。一方で最近は多種多様なクラフトビールが簡単に手に入るようになったので、これらの個性的なビール達と餃子を組み合わせるのも楽しいです。例えばIPAの様にホップの香りが強いビールは、肉汁たっぷりのジューシーな餃子に良く合いますよ。
 ビールの他にも私が餃子と良く合わせるのが紹興酒のソーダ割。巷ではドラゴンハイボールとか呼ぶらしいですね。我が家のおうち餃子では餡の香りづけに紹興酒を使うので、もちろん相性抜群。そのまま飲むよりもソーダ割りにするとゴクゴクのめるので餃子向きです。同じく芋焼酎のソーダ割りやジンのソーダ割りなんかもおすすめですよ。
 お手軽価格のワインも餃子の良きお供として活躍してくれます。海鮮系を使った水餃子や蒸餃子にはすっきりタイプの白ワインがおすすめ。特に牡蠣の蒸餃子と白ワインの相性は抜群です。牛肉や羊肉など風味の強い肉系餃子にはカベルネ・ソーヴィニヨン等のフルボディの赤ワインが合うと思います。またスペインのカヴァ等の辛口のスパークリングワインは、焼き餃子や揚げ餃子全般との相性が良いですよ。色々試して自分好みの組み合わせを見つけてみてください。

手作り皮を楽しむ

 餃子の皮作りには特別な技術や道具が必要そうに思えますが、手間と時間さえ許せば誰でも作れちゃうんです。私も中国出身の叔母から皮の作り方を習い、それ以来、時々手作り皮のおうち餃子を作ります。
 皮の作り方はシンプルで強力粉に塩と水を混ぜて良くこねてから伸ばすだけ。加水率(小麦に対する水の量)がポイントなので40%~45%ぐらいで自分好みの加水率を探しましょう。材料を混ぜて、しっかりこねてまとまってきたら常温で30分位寝かせれば生地は完成です。あとは麺棒を使って伸ばしていくのですが、丸い形にするのは少し難しいかもしれません。その場合は平らに伸ばしてからコップや茶筒を使ってくり抜くのもありです。包丁を使わないので小さなお子さんの料理体験にも適しています。
 作りたての皮は小麦の風味が強くモチモチ食感もしっかりしているので特に水餃子に向いています。ほうれん草やかぼちゃ、人参などの野菜パウダーを混ぜるとカラフルでバリエーション豊富な皮も簡単につくれちゃいますよ。

 

塚田 亮一(「東京餃子通信」の編集長)
2010年開設の餃子専門ブログ「東京餃子通信」編集長。
「餃子は完全食」のスローガンのもと、おいしい餃子を求めてどこまでも。首都圏はもとより、宇都宮、浜松、福島などの餃子タウン、さらには世界中の餃子風料理を日々食べ歩く。
これまで食べ歩いた餃子店の数は1000店以上。
長年の研究からたどり着いた手作り餃子も評判。また、趣味のマラソンを活かし、餃子専門店を走って巡る「餃子マラニック」を主催。
作って、食べて、走れる、餃界のオールラウンダー。(「食べあるキング」より引用)